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セコイア国立公園:カリフォルニア州

セコイア国立公園:カリフォルニア州

Sequoia National Park : California

国立公園と聞くと、一体そこで何をするのかと思う方がいるかと思います。観光でアメリカを訪れるなら、もっと知名度の高い所へ足を運びたいと思うかも知れません。

私もその内の一人であった為、アメリカ在住時に、国立公園デビューするのが随分と遅れてしまいました。しかも訳も分からずに初めて訪れた国立公園は、誰もが知っているグランドキャニオンでした。そして、他の観光客と同様、お決まりのスポットで記念撮影をする程度の楽しみ方しか出来なかったのです。


しかし、アメリカに住んでいると、情報の入り方が違います。“アメリカ人が楽しむ、アメリカ的な旅行”、それが国立公園の旅だと知るようになってからは、すっかり国立公園の虜になってしまいました。そんな国立公園特集第1回目はセコイア国立公園をご紹介したいと思います。


木々の声は寛大で、しかも暖かい。
カリフォルニア州 セコイア国立公園
http://www.nps.gov/seki/
ゲートシティ:フレズノ
アクセス:車(レンタカー)がお勧め


ロスアンジェルスから北上、またサンフランシスコからは南西へ、二百数十マイル車を走らせるとセコイア・キングスキャニオン国立公園に辿り着きます。二つの国立公園が隣接しているため、両公園を一つに纏めて呼ぶ事が多いのですが、本来両公園の特徴や趣旨は、全く異なる保護地域です。

今回ご紹介するセコイア国立公園の魅力は、2000年以上そこで生き続け、この先もずっと行き続けるであろう命から、元気を分けて貰える事です。便利な交通網がないため、海外からの観光地としては知名度が低いかも知れません。しかし、有名な観光地では味わえない真のアメリカの一部が、そこにはあるのです。

ナパバレー(カリフォルニアワインの産地)からの帰り道、こんなに車で揺られたらワインが駄目になってしまうと懸念しながら、セコイア国立公園を訪れました。

そこに生息するジャイアントセコイアの木は、アメリカ西海岸、シェラネバダ山脈の西側斜面の高地にのみ自生しています。そしてそこには、世界最大の生物と言われるジャイアントセコイア(シャーマン将軍の木)があると言うのです。途中、道路を横切るリスを轢かないように、徐行運転で進みます。

その高い木々の先端を見ようと、見上げてみると、その先端は真っ青な空へ向かって真っすぐに伸びています。口をぽっかり開いて、暫し自然の偉大さに驚嘆する事でしょう。

中には、落雷や山火事により命尽きた木々も見受けられます。縦に亀裂が走り、真黒に焦げてしまったり、空洞になってしまった痛々しい姿を見ると心が痛みます。

しかし、この天災により傷ついた木々は、次の新しい世代の木々へ命を吹き込むという重要な役割を果たしているのです。と言うのは、セコイアの種子は、通常落下しただけでは発芽しません。そして火事による高温が、発芽を可能にします。

ですから、木々が焼ける事によって、新たな生命が誕生する仕組みとなっているのです。

多くのセコイアの樹齢は1000年以上。平均的な大きさは樹高80メートル、胸高直径5メートル、樹齢は400年から1300年程で、2200年のものが現在知られる最高齢だと言われています。私達の知らない時代をここでずっと生き抜いて来た木々は、これからもまだまだここで生き続けるのです。

そして、その隣に新しい命が芽吹いているのを見つけた時、これから先、自分よりもずーっと長い時間を生き続けるであろう生まれたての命に「頑張れ」とエールを送ってしまいます。


セコイア国立公園の醍醐味は、何と言っても木々との静かな対話です。ゆっくりと一本一本の木々と対話をしながら歩いていると個性的な木々に遭遇します。

もともと人間も、木も、それぞれ同じものは存在しないのですから、当然と言えば当然の事なのですが、世界に一つだけの命が時間をかけてゆっくりと成長したのだと言う形跡を実感します。

その幹に触れ、深く深く呼吸をすると、木の温もりと共に、何か遠く懐かしい思いが甦ります。そして、何処か優しい木々の香りを吸い込むと、思わず熱いものさえ込み上げてくるのです。


ふと周囲を見回すと、誰もが同じように口をぽっかり開けたまま、遠く高いその木々の先端を眺めています。反応が同じなのが面白いところですが、みんなそれぞれに国籍や人種という壁を超え、命の重みや歴史を、感じているのでしょう。

そんな時に思います。

「私達は皆、同じ人間で、同じように生きているのだ」と。そして、人間だけではなく、そこにある全ての物が生きているのだ」と。


公園からの帰路、写真など撮りながら辺りを見渡すと、ブラックベリーが生息しているのを発見しました。と言う事は、ベリー好きな熊が近くにいるかも知れません。

注意深く周囲に目をやると、なんと至近距離で小熊が美味しそうにベリーを食べているではありませんか。こんな時は親熊が近くにいるかも知れないので要注意ですが、あまりに可愛いので、こちらも小熊を驚かさぬように気を配りながら観察します。そこへ、後からやって来た車が駐車し「何がいるの?」と小声で話しかけられました。

「小熊がほら、あそこに」私もひそひそ声で返します。その時、私達に気が付いたのか、小熊は急に崖を下り始めました。是非写真を撮りたいと、車を運転していた男性が小熊の後を追います。

主人も「こんなチャンスはめったにない」と、その男性に続いて崖を下って行きます。私と共に小熊を見守っていた女性は、「駄目よ、危ないじゃない!親熊がいたらどうするの!」と呆れ顔。

「全く男の人って・・・」と一緒に笑ったのも良い思い出です。その方の旦那さまと主人は、結局小熊を見失って残念そうにとぼとぼと戻って来ながら、また違う会話を楽しんだようでした。


現在はスイスに住んでいますが、アメリカに戻ったら日本から訪れる家族や友人を、セコイア国立公園には必ず連れて行く事でしょう。そして、「アメリカってすごいでしょ。だから何としてもアメリカに帰りたいと思ったの。」と伝える事でしょう。

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Sequoia National Park, California, USA

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