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マウントレニエ国立公園(2):ワシントン州

アメリカ世界遺産:マウントレニエ国立公園(2):ワシントン州

Mount Rainier National Park


前方が霧で全く見えない中、それでもトレイルを歩きだして正解だったと思えたのは、そこに群生する見事な花々を目にしてからです。花の絨毯という言葉はよく耳にしますが、人工では表現出来ないほど素朴で鮮やかな花々が一面に咲いています。

そして曇った前方を目を細めながら眺めると、なんと子鹿がそのお花畑で遊んでいるではありませんか。まるで童話の世界にでも紛れ込んだかのように、私は雨に濡れながらうっとりと立ち尽くしました。するとどうでしょう。今度は手に届く場所でマーモットがこちらを見ています。

また、見た事のない生き物も目にしました。後で調べたところ、ナキウサギという生き物だったようです。結局トレイルを歩く事で、そこから見える絶景を見る事は叶わなかったものの、山にハイキングに来ると言う事がこんなに素敵な発見の連続だとは夢にも思いませんでした。


「明日は晴れますように。」ただただそれだけを祈りながら、近くのロッジでボンカレーを食べました。私達の国立公園の旅は、いつも極貧の旅。最安値のモーテルを予約し、ロスアンジェルスを出る前に日系スーパーで食料を買い込みます。

そして旅先での外食と織り交ぜながら、車に積み込んだ炊飯器でご飯を炊いたり、電磁調理器でお湯を沸かしてパスタを茹でたり、自炊しながら旅を続けます。その日は、福神漬というちょっぴり贅沢な食料のお陰で、翌日は幸運にも晴れそうな気がしたまま就寝しました。


さて翌日、ひんやりとした空気で目を覚まし、恐る恐るカーテンを開けます。すると、眩しい太陽の光が差し込みました。1日でどれだけマウントレニエ国立公園の魅力に迫れるか勝負です。私と主人は勢いよく車に飛び乗り、マウントレニエリフレクションレイクに向かいました。

この天気なら、湖に映った「逆さタコマ富士」を見る事が出来るに違いないと先を急ぎます。マウントレニエ国立公園は、先住民から別名「タコマ」(神の宿る所)と崇められ、日系移民からタコマ富士と呼ばれ親しまれて来たそうです。そのタコマ富士が、鏡にうつしたように水面に反映すると言うのです。

「うわっー」とその光景を目にした時、思わず声が漏れました。その時に撮った写真は、あの時の感動を今でも呼び起こしてくれます。


先を急ごうと再び車に乗り込むと、毎度の如くトラブル発生。ガソリンが殆ど残っていません。そして残念ながら、他の国立公園とは異なり、マウントレニエ国立公園の中にはガソリンスタンドがありません。

結局、主人と「何で気が付かなかったんだあ!!」と言い合いながら、一旦公園を出なければならない羽目になりました。私達は、制限速度を僅かに超えながら、1分でも無駄にしたくないので言葉少なに車を走らせます。するとどうでしょう。前方でヒッチハイクのポーズをしている男の子たちがいます。私は主人に「ヒッチハイクって本当にあるんだね。でも、何か乗せるの怖いね。」と言いました。

主人は「あんな男の子たち乗せたって怖くないけど、何処まで乗せてくれって言われても、寄り道している余裕ないしなあ。」と答えました。私達は切なそうにこちらを見ている少年3名を見て見ぬ振りをして、通り過ぎました。人に親切にしないって、こんなに後味の悪いものなのかと罪悪感に駆られます。「あの子たち、大学生かな?」私は沈黙を破って言ってみます。「そうかもね。大丈夫、きっと誰か乗せてくれたよ。」主人も自分で自分に言い聞かせるようにそう呟きました。

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Mount Rainier National Park, Washington, USA
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